看護師も節約の意識が上昇中!目的やテクニックを徹底解説
昨今、世界情勢の変化や為替レートなどの影響で食品をはじめとする物価は上昇し続けています。新聞やニュース番組などでは、何かしらの値上げに関する話題が毎月のように報道され、ため息をついている方も多いでしょう。
看護師の給料は平均年収よりも高めと言われていますが、物価高が続き、生活にかかるお金が上がってきたことを感じる場面も増えているのではないでしょうか。
この記事では、看護師が節約に対してどのような意識を持っているのか、どのようなことを実践しているのかについて解説します。
1.看護師は節約上手?節約への意識とは
看護師は、節約に対してどのような意識を持っているのでしょうか。
本章では、株式会社SOKKIN「看護師の節約意識調査」をもとに、節約に対してどのような意識を持ち、どんな項目の出費を抑えているのかを解説します。
1-1.節約を意識している看護師が9割
看護師の節約意識調査によると、「節約を意識しているか?」という問いに対し、「とても意識している」「やや意識している」を合わせると90%という結果でした。
食料品や光熱費以外にも、様々なものが値上がりを続けていますが、円安傾向が続く経済状況から、今後も値上がり傾向の流れが継続するとみられています。
看護師の節約に対する意識も一層、倹約思考になるのではないかと予想されます。
1-2.節約しているトップ3は食品、外食・テイクアウト、電気
最も多かったのは「食品」「外食・テイクアウト」と食品関連するものが並び、次いで「電気」という結果になりました。
・食品
野菜や米、小麦、卵、魚、肉などの主要食材は猛暑をはじめとする異常気象による不作や円安による輸入コストの上昇、飼料の高騰、人件費の上乗せや世界情勢の不安定化によって変動する価格に振り回されています。
食品によっては数日前と比べて価格が十数円~数百円上昇するケースも報告されており、買い物のタイミングを見計らっている方もいるでしょう。
価格の乱高下が大きくなり、頭を悩ませる機会も多くなっていると言えます。
忙しさで出来合いのお惣菜などを買ってしまう看護師さんも多いでぷ…。
・外食・テイクアウト
食品全般が値上がりしたことだけでなく、光熱費や人件費の上昇からやむを得ず価格転嫁という形で以前より高価格化が進んでいます。外食・テイクアウトよりも自炊をすることで、節約する傾向が出ています。
看護師さんは夜勤やオンコールなど不規則な生活が続くので、ついつい外食やテイクアウトをしてしまいがちなんでぷ!大事な節約ポイントでぷ!
・電気
電力各社は、再生可能エネルギーの利用などによる基本料金の値上げを相次いで実施したこともあり、何とか電気代を節約したいと考える方が増えています。
今後も、基本料金の下落を期待できない状況が続くでしょう。
夜勤明けに電気をやテレビをつけたまま寝落ちしてしまうことがあるでぷ…。
2.看護師が節約のためにしている対策
1章の節約意識調査の考察から看護師の節約への意識や節約を心がけているものが分かりましたが、看護師が具体的に取り組んでいる節約は「水道光熱費を減らす」「無駄遣いを減らす」が最も多く、次いで「安い商品を選ぶ」「ポイントやクーポンを活用する」が続きました。
この章では、看護師がどのように節約に取り組んでいるのかを具体的に見ていきましょう。
・水道光熱費を減らす
こまめに電源を切るようにする、電気代が安い時間帯にまとめて洗濯をするなど、小さな積み重ねで節約する方が目立ちます。
特に電気代は、夏の暑さや冬の寒さによって健康を考えた場合、エアコンや暖房器具を使わないという選択は難しいのが現実です。エアコン等の設定温度を可能な範囲で上げる、省エネ機種に買い替えるなどの対策を取っている方が見受けられました。
・無駄遣いを減らす
コンビニに寄らないようにする、必要な時以外は買い物に行かないなど、お金を使いそうなシチュエーションを避ける方が増えています。
マイボトルで飲み物を持参、お弁当を作るなど、自炊派も多く見られました。
また、外食をしたとしても回数を減らし、特別な記念日等に限るという声があります。
買い物方法では、タイムセールや特売の利用、買ったものは使い切る、まとめ買いして冷凍する方もいるようです。
・ポイントやクーポンを活用する
できるだけ一つのポイントに集約し、貯めたポイントは支払いの一部に充当する方もいれば、クーポンを使って少しでもお得に買い物する方もいます。
ポイントを貯めやすい支払方法の実践をしているという声がありました。
ただ、ポイントを貯めるポイ活などが目的にならないように注意する必要があります。
3.看護師が節約をする目的
看護師が節約のために様々な工夫していることが分かりましたが、節約の目的は一体どのようなものなのでしょうか。
調査の結果は、「貯金したいから」と回答した方が最も多く、全体の60%に上りました。その後に「物価が高いから」、「収入が少ないから」という回答となりました。
貯金の目的は、人によって様々ですが主に将来への備えや住宅購入費用、子どもの教育費など、まとまった支出に備えている方が多いです。
また、物価が高いことや、収入が多くないことなど、将来の不安を少しでも軽減するために貯蓄行動へつながっていることが伺えます。
4.看護師の現在の貯蓄額と単身一人暮らしの場合の出費額
実際に、看護師の貯蓄額や単身一人暮らしの場合の出費額はどれくらいかかるのでしょうか。この章では、具体的な貯蓄額や毎月の貯金額、総務省の調査から見た単身一人暮らしの場合の出費額を解説します。
【現在の貯蓄額】
当サイトの「看護師の貯金事情は?1,000万円を貯金するためのコツも紹介」で看護師の貯金額を紹介していますが、貯蓄額にはばらつきがあります。
少ない方は、100万未満なのに対し、多い方では300~500万、500~1000万と大きな差があります。
貯蓄金額は異なるため、目安としてご覧ください。
【毎月の貯金額】
また、毎月の貯蓄額についても「1~3万円」「3~5万円」「5~10万円」とほぼ割合は同じくらいになっています。
年齢や家族の有無、奨学金の返済、勤務形態などよって貯蓄できている金額や毎月の貯蓄額は異なりますが、目安としてご覧ください。
4-1.看護師が一人暮らしをした場合の生活費
一人暮らしの1ヶ月の生活費はおよそ19万円、その生活費の内訳と平均額が次の表になります。
総務省が発表している「1世帯当たり1か月間の収入と支出」によると、2023年の家計調査結果では、民間借家(賃貸物件)に住んでいる単身世帯の一人暮らしの1ヶ月の生活費は189,252円となっています。
【民間借家(賃貸物件)に住んでいる単身世帯の一人暮らしの1ヶ月の生活費】
項目 | 金額 |
食料 | 39,202円 |
住居 | 53,690円 |
光熱・水道 | 11,814円 |
家具・家事用品 | 5,236円 |
被服及び履物 | 4,675円 |
保健医療 | 6,209円 |
交通・通信 | 24,618円 |
教養・娯楽 | 18,943円 |
その他の消費支出 | 24,863円 |
合計 | 189,252円 |
前年度2022年調査では、一人暮らしの1ヶ月の生活費は178,138円でした。1年で、約1万円アップしています。
この傾向は、最近の物価高を考えると今後も上昇することが考えられ、ますます節約に対する意識は重要になってくるでしょう。
5.看護師におすすめの節約術
節約意識が高まったところで、具体的にどのような方法で節約をしたらいいのかと考えている方もいるのではないでしょうか。
本章では、具体的な節約術について解説します。
5₋1.家計を見直す
最初に行いたいことは、毎月どの項目にどれくらいの出費があるか把握することです。
電気代やガス代などの光熱費は季節ごとに変動しやすい傾向がありますが、食費や通信費など、年間を通じてほぼ毎月一定の金額という項目もあります。
家計を見直すためには、まず、過去1年分の光熱費の金額と直近1ヶ月分の食費や交際費にかかったレシートを保存して項目別に把握することからスタートしましょう。
項目別の金額が把握できたら、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に現在加入している医療保険なども含めて相談してみると、客観的な第三者のアドバイスを受けられます。
5-2.固定費から見直す
固定費のうち、見直せる項目の見直しに着手しましょう。
見直しやすい項目の一つが、通信費です。携帯電話を格安プランの通信会社に乗り換える、自宅のインターネット回線をスマホとセット割のある通信会社にするなど、自分に合ったプランを探してみるといいでしょう。
他にも、医療保険を月払いではなく年払いでまとめて支払ったり、契約内容を見直したりすることも有効です。
固定費でも、比較的簡単に見直せるものもあれば、容易に見直すと健康など生活水準に影響する項目があるため、見極めには注意が必要です。
5-3.費用別に月予算を決める
費用別に月予算を決め、その中で運用することを心がけてみましょう。
その際、過度な我慢や不便を強いられるような無理な予算を設定するのではなく、可能な範囲で金額を考えることが大切です。
無理のある月予算の設定は反動が出やすく、長期的な目で見た場合にマイナスになる可能性があります。最初は緩めに設定し、慣れてきたら徐々に節約できる箇所を探して変更していくと良いでしょう。
5-4.毎月の交際費・娯楽費は上限を決めておく
毎月の交際費や娯楽費は上限を決め、その中で楽しむことを考えていくことも重要です。
交際や娯楽は生活を豊かにし、ストレス発散のためにも欠かせません。その反面、上限を設定しなければ際限なく使ってしまう恐れもあるため、自分にとってちょうどいい範囲を探っていくことを目標にしましょう。
ただし、交際費は慶弔などで突発的な出費が発生したり、年末や年度末などに食事会などが増えたりする事態が考えられます。一部を予備費として貯め、必要な時に使うことも有効です。
5-5.できるだけ自炊する
できる限り自炊の習慣をつくり、外食やテイクアウトを減らしましょう。
看護師は夜勤を含む不規則な勤務の方も多く、自炊をするのが難しいと考えるかもしれません。
しかし、冷凍や作り置きを活用して、弁当作りなどに転用することも可能です。
業務スーパーなどで販売されている大容量のカット野菜や冷凍食品を生鮮食品と併用することも、節約につながります。
5-6.お金がかからないストレス発散方法を見つける
お金を使わないストレス発散方法を探すことも、娯楽費の節約につながるのでおすすめです。
例えば、休みの日に近所を散策したり、公共施設を利用したり、公共交通機関を利用して出かけるなど、お金をかけずに楽しむ方法は工夫次第で見つけられます。
ぜひ、自分なりの方法で探してみてください。
6.看護師がお金を貯めるためのテクニック
看護師が節約したお金をどのように貯めていくのかも、重要なポイントです。
本章では、具体的な貯蓄テクニックを紹介します。
6-1.貯金・貯蓄用の口座を作る
貯蓄専用の口座を作ってみてはいかがでしょうか。
メインバンクとなる銀行口座は給与の受取や引き落とし用にし、別口座で貯蓄用のお金を管理すると分かりやすくなります。
普段、貯蓄用口座のキャッシュカードなどは自宅に置いておき、持ち歩かないようにすることで安易にお金を引き出すことも防げるでしょう。
6-2.給料日に定額を自動でつみたてる
給料日に、給与受取口座から毎月自動で強制的に一定金額を積み立てる設定にすることも有効です。最初から「なかったもの」として貯蓄する習慣ができれば、残りの金額でやりくりできるようになります。
貯蓄が苦手な方に向いている方法だと言えるでしょう。
また、職場に財形貯蓄制度がある場合は、勤務している間毎月指定した金額を給与から差し引き、職場を通じて貯蓄することもできます。
詳細は、勤務先の管理部門に確認してみることをおすすめします。
6-3.クレジットカードを集約してポイントを貯める
直接お金を貯めるわけではありませんが、クレジットカードの使い方を工夫することでポイントを集約して貯めることも有効です。
メインで使うクレジットカードを決め、光熱費などの支払いを集約し、ポイントを貯めて買い物などに使うと節約できます。
また、クレジットカードによっては請求代金の一部をポイントで支払えるものもありますので、自分の生活スタイルやよく利用する店を考え、カードを使ってみてはいかがでしょうか。
7.まとめ
この記事では、看護師が節約に対してどのような意識を持っているのか、具体的な節約方法などについて解説しました。
今後も物価上昇などが続くことが予想される中、より節約に対する意識を持つことは大切ですが、心身にゆとりがあり、その時の状況に応じて無理のない範囲で行うことが大切です。
この記事が、看護師の皆さんにとって節約の参考になれば幸いです。
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