皮膚科看護師になる前に知りたい全知識|仕事内容・職場・年収・向いている人

皮膚科看護師

皮膚科は、他の診療科と比べて急変や緊急性の高い対応が求められる場面が少なく、比較的落ち着いた環境で働けるのが特徴です。命に直結するような重篤なケースが少ないため、看護師としても精神的なプレッシャーが軽減され、ゆとりを持って患者さん一人ひとりに丁寧な対応がしやすいという魅力があります。

皮膚科と一口に言っても、アトピー性皮膚炎や湿疹といった疾患を中心とする「一般皮膚科」と、美肌ケアやアンチエイジング施術などを行う「美容皮膚科」では、仕事内容や求められるスキルに違いがあります。

この記事では、皮膚科看護師の勤務先における働き方の違いや仕事内容、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

1.皮膚科の特徴

皮膚科は、文字通り「皮膚」を専門的に診る診療科です。皮膚と一口に言っても、その領域は広く、顔や手足、胴体はもちろん、耳のまわりや口の中、鼻の中に至るまで、さまざまな部位が診察対象になります。

さらに、皮膚の一部とされる爪や毛髪のトラブルも皮膚科で診療します。

皮膚科で扱う疾患は、かゆみや赤み、湿疹、にきび、水虫など、日常生活でよく見られるものから、アレルギーや免疫の異常、感染症や内臓疾患に関連する症状まで多岐にわたります。

ただ、他の診療科と比較すると、命に関わるような急性の重症疾患が少ない傾向にあるため、入院を伴う治療が必要となるケースは比較的少なく、外来での通院治療が中心です。

大規模な病院であっても、皮膚科専用の病棟が設けられていることはまれで、複数の診療科が同居する混合病棟の一部を使用する形が一般的です。

1-1.皮膚科と美容皮膚科との違い

同じ「皮膚」を扱う診療科でも、皮膚科と美容皮膚科ではその目的やアプローチに大きな違いがあります。皮膚科と美容皮膚科の違いは次のとおりです。

・診療の対象が異なる

皮膚科が担うのは、アトピー性皮膚炎やニキビ、やけどなど、皮膚に生じるトラブルや病気の診断・治療です。診療は保険適用内が中心で、患者さんの健康回復を最優先に進めます。

一方、美容皮膚科は「病気」ではなく、しみ、しわ、たるみ、毛穴の開き、脱毛といった「美しさ」や「加齢による変化」の悩みに対してアプローチします。主に自費診療となるため、料金設定もクリニックによって異なります。

・求められるスキルが異なる

皮膚科と美容皮膚科は、同じ「皮膚」を対象にしていても、受診する人の動機は異なります。皮膚科を訪れるのは、痒みや湿疹、炎症など、肌に現れた不快な症状や疾患に悩む「患者さん」です。

一方で、美容皮膚科に訪れるのは、自分の肌にもっと自信を持ちたい、年齢とともに変化する見た目を少しでも良い方向に導きたいと考える「お客さん」です。

そのため、美容皮膚科では病気の治療としての看護的な関りよりも接客スキルが必要とされます。

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2.【勤務先別】皮膚科看護師の仕事内容や対応患者

皮膚科看護師の勤務先には、「皮膚科クリニック」「病院の外来」「皮膚科病棟」「美容皮膚科クリニック」があります。それぞれの仕事内容や受診する患者の傾向などの違いについて詳しく見ていきましょう。

2-1.皮膚科クリニック

皮膚科クリニックの看護師は、診察前の問診や患者の誘導、医師の処置の補助、軟膏処置、注射、採血などが主な業務です。

皮膚科では処置の準備や薬剤の種類も多岐にわたるため、症状に応じた器具や薬を素早く揃え、医師がスムーズに診察を行えるようサポートする必要があります。

また、患者への説明業務も看護師の重要な業務です。軟膏の塗布順や回数、保湿のタイミングなどを的確に伝え、それを患者が実践することで治療の継続性と効果が高まります。

皮膚科クリニックにはどんな疾患の患者が来る?

皮膚科クリニックを訪れるのは、かゆみや赤み、湿疹といった比較的身近な肌トラブルを抱えた方が中心です。アトピー性皮膚炎や蕁麻疹のような慢性的な疾患から、虫刺され、火傷、ニキビ、水虫などの急性症状まで幅広く対応しています。

見た目は小さな皮膚の変化でも、日常生活に支障が出るほどの不快感を伴うことがあり、早期の受診が求められるケースも少なくありません。

また、粉瘤やいぼの切除といった小手術を行うクリニックもあります。

最近では、美容皮膚科の診療を取り入れているクリニックも増えてきました。例えば、薄毛や抜け毛などのAGA・FPHL治療、頭皮トラブルへの対応、しみ取りやほくろ除去など、自費診療の治療を行うこともあります。

2-2.皮膚科病院の外来

病院の皮膚科外来は、クリニックと比べると、より高度で専門的な対応が必要とされる場面が多くなります。

地域の医院から紹介されて来院する患者も多く、診断が難しい症例や、内臓疾患と皮膚症状が関係しているケースなど、広い視野と深い知識が求められます。

・皮膚科病院の外来にはどんな患者が来る?

皮膚の弱い患者が多いことから、注射や点滴など、針を扱う処置では一層の配慮が必要です。皮膚の疾患は目につきつきやすい場所にできることも多いため、自尊心に影響を及ぼす場合もあります。精神面のケアもしっかり行いましょう。

2-3.皮膚科病棟

皮膚科の病棟では、急性期のような緊急性は少ないものの、慢性的または重症度の高い皮膚疾患に対して、きめ細やかな継続的な看護が求められます。

病棟の看護師は、点滴や採血、与薬管理などの基本業務に加えて、全身への軟膏塗布やガーゼ交換といった皮膚疾患特有の処置を行います。

天疱瘡や薬疹、帯状疱疹など、皮膚が広範囲にダメージを受けている患者さんでは、処置時間が長く、処置の回数も1日数回におよぶことがあります。

・皮膚科病棟にはどんな疾患の患者が来る?

入院の対象となるのは、帯状疱疹や天疱瘡、重度の薬疹など、全身状態の観察と集中的な治療を必要とする疾患を抱える方々です。

表面に現れる症状の背後には、免疫系の異常や薬剤反応など、複雑な背景が隠れていることもあり、ただ目に見える症状を追うだけでは不十分です。

自己免疫の異常によって皮膚が大きく剥がれ落ちてしまう水疱性疾患(天疱瘡など)や、薬によって発症する重度の薬疹、免疫抑制が必要な乾癬、皮膚がんなどがその代表例です。

2-4.美容皮膚科クリニック

美容皮膚科の代表的な業務には、美容注射や高濃度ビタミン点滴、プラセンタ注射などの投与があり、体調変化を即時に察知する観察力と、的確な処置スキルが必要です。

医療脱毛やフォトフェイシャル、ケミカルピーリングなど、肌に直接働きかける施術も多くなっています。これらの施術は医療行為のため、医師の指示のもとで看護師が実施します。

・美容皮膚科にはどんな疾患の患者が来る?

美容皮膚科を訪れるのは、病気というよりも“肌の美しさ”や“老化のサイン”に対する不安や希望を持った方々です。

ニキビや毛穴の黒ずみといった日常的な肌悩みから、シミやそばかす、肝斑など加齢とともに増える色素トラブル、さらにたるみや小ジワといったエイジングサインまでさまざまです。

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3.皮膚科外来・クリニックの1日の流れ・業務内容

皮膚科クリニックや病院の外来で働く看護師の1日の流れと、それぞれの時間帯で看護師がどのような役割を担っているのかを紹介します。

8:30
出勤・診療準備

電子カルテの立ち上げ、処置物品の点検・補充、消毒台や診察ベッドの清拭などを行い、朝の診療に備えます。

9:00
朝の打ち合わせ・受付開始

医師・スタッフとの朝ミーティング。患者受付が始まり、急患や予約状況を確認しながら業務の段取りを整えます。

9:30〜12:30
午前診療・診察補助・処置

問診、診察中の介助(患部の露出補助や器具準備)、軟膏塗布、ガーゼ交換、液体窒素処置の補助など、診療全体を円滑に進めるサポートをします。

12:30〜13:30
昼休憩

食事を取ったりリラックスして過ごしたりします。

13:30〜16:30
午後診療・生活指導

午後からも問診と処置を行います。

16:30〜17:30
記録・後片付け・退勤

処置内容や備考などを電子カルテに記録します。薬剤や処置道具の補充、清掃、翌日への引き継ぎを行います。

4.皮膚科看護師になるメリット

皮膚科には、他の診療科とは異なる魅力があります。

ここでは、皮膚科看護師として働くことの5つのメリットを紹介します。

4-1.夜勤なし・日勤のみで家庭との両立がしやすい

皮膚科の多くは外来診療を主軸としており、救急対応や夜間対応を行うケースは稀です。

診療時間は平日日中が中心で、勤務も基本的には日勤のみのため、夜勤による生活リズムの乱れに悩まされることもなく、朝起きて夕方には家に帰るという、規則正しい生活ができます。

家族の送り迎え、夕食の準備、保育園や学校行事への参加など、家庭の時間を犠牲にせず働けることは、育児中の看護師にとって大きなメリットです。

4-2.ブランクのある看護師でも働きやすい

しばらく医療現場から離れていた方にとって、復帰先の選定は悩ましいものです。皮膚科は、急変対応や高度な処置が求められる場面が少ないため、ブランクがある方でも比較的安心して業務に戻ることができます。

もちろん、注射や処置の手技は必要になりますが、他科に比べて対応範囲は狭く、必要とされる技術は「深さ」よりも「丁寧さ」が重要です。

子育てや介護を経て看護師としての再スタートを切りたい方にとって、皮膚科はブランクを取り戻しやすい診療科です。

4-3. 重症患者が少なく、落ち着いて働ける

皮膚科は、患者の重症度が比較的低く、病棟での急変対応や命に関わるようなプレッシャーが少ない分、精神的にも安定して働ける環境が整っています。

ひっきりなしにアラームが鳴る病棟、常に緊張を強いられる急性期医療の現場とは違い、皮膚科では「落ち着いた環境で丁寧に向き合う看護」が実践しやすいのです。

肌のトラブルは、見た目に関わるため、患者さんにとっては心の負担となる場合も少なくありません。その分、じっくり話を聞き、安心感を与える看護が求められます。人と向き合い、寄り添うことが好きな方にとっては、やりがいの感じられる職場となるでしょう。

4-4.身についた知識が私生活でも活きる

皮膚科で培った知識や技術は、日常生活でも活用できます。

例えば、肌トラブルを起こさないための保湿ケア、紫外線対策、薬の正しい塗り方などは、自身のスキンケアや子どもの肌トラブルへの対応に利用できる知識です。

美容皮膚科に勤務すれば、美容医療の最新知識や美肌に関する情報にも日常的に触れることになり、自分自身の肌のメンテナンスにもつながります。

4-5.希少性のある経験が転職で強みに

皮膚科の配属人数は比較的少ないため、皮膚科での経験を持つ看護師は“希少な存在”として重宝されることがあります。

特に、外用薬の取り扱いやスキンケア指導に精通している看護師は、介護施設や訪問看護など、高齢者ケアの分野でも即戦力として活躍できます。

また、皮膚科で培った「観察力」や「生活指導力」は、どの診療科に移っても応用が利く、看護の“根幹”ともいえる能力です。

皮膚科の経験が、思わぬ形でキャリアの選択肢を広げてくれることもあるでしょう。

5.皮膚科看護師になるデメリット

皮膚科は「日勤のみ」「穏やかな職場」「命に関わる場面が少ない」といった魅力から、働きやすい診療科として人気がありますが、当然ながらすべてが“理想通り”とは限りません。

ここでは、皮膚科看護師として働くうえであらかじめ理解しておきたい注意点や、実際に多くの看護師が感じている“見えにくい苦労”について解説します。

5-1.スキルアップの機会が限られることも

皮膚科は外来診療が中心のため、急変対応や全身管理など、病棟で培った経験を活かす場面は少ない傾向にあります。

また、処置やケアの内容も比較的軽度なものが多く、医療行為そのものを磨きたいと考えている看護師には物足りなさを感じる場合もあるでしょう。

一方で、時間にゆとりがある分、自主的に学ぶ機会を作ったり、プライベートと両立しながら成長できる環境ともいえます。

5-2.専門的な器具や薬剤の知識が求められる

皮膚科では、さまざまな道具と薬剤を取り扱います。

例えば、同じ外用薬でも軟膏、クリーム、ローション、ゲルなど部位や症状によって異なるため、患者の質問に応えれるようにそれぞれの効果や注意事項は把握しておかなくてはなりません。

特にステロイド外用薬は、強さの段階が5段階に分かれており、成分の違いだけでなく、同じ強さでも剤形や製品名が異なるため、慣れるまでには時間がかかります。

また、液体窒素を使った凍結療法のスプレー器具や、ダーモスコピーといった皮膚観察用の特殊レンズ、紫外線照射器や炭酸ガスレーザーなど、多種多様な医療機器に触れることが求められます。

その一方で、小規模の皮膚科クリニックでは、教育マニュアルが整っておらず「手元を見て学ぶ」「察して動く」といった空気感が根づいていることもあります。質問しづらさや、初見の薬剤や機器に戸惑うこともあるかもしれません。

5-3.駆け込み受診による残業が発生することも

皮膚科は、軽い火傷、かぶれ、かゆみなど、“救急車を呼ぶほどではないけれど、今日中に見てほしい”という症状を訴える方も多いため、夕方に患者さんが集中する傾向があります。

そのため、診療時間を超えても対応が求められ、残業が発生するケースも少なくありません。

ただし、皮膚科では緊急対応が求められることはほとんどないため、患者さんの人数が多くても慌てず落ち着いて対応しやすいでしょう。

5-4.感染症のリスクには注意が必要

皮膚科は他の診療科に比べて重篤な感染症が少ない分、安全なイメージを持たれやすいですが、実は“見えにくい感染リスク”が潜んでいます。

例えば、疥癬(かいせん)や白癬(水虫)、伝染性膿痂疹(とびひ)といった皮膚疾患は、直接接触や器具・リネン類を介して感染するおそれがあります。

特に、子育て中や家族と同居している看護師にとっては、「家庭に菌を持ち帰らないか」という不安を抱える場面も少なくありません。正しい知識と予防策を身につけることで、その不安は大きく軽減できます。

6.皮膚科看護師の年収

令和6年の厚生労働省の調査によれば、看護師全体の平均年収は519万7,000円です。

皮膚科看護師のこの水準に近い一方で、夜勤や緊急対応がない職場が多く、夜勤手当などが加算される病棟勤務に比べて年収が低くなるでしょう。

皮膚科の環境はワークライフバランスを重視する人にとっては魅力的ですが、手当が少ない分、給与面で物足りなさを感じることもあるかもしれません。

一方で、美容皮膚科は勤務先によっては施術の補助だけでなく化粧品や美容機器の提案・販売が業務に含まれ、こうした売上がインセンティブとして給与に反映される仕組みが整っています。

そのため、一般診療の皮膚科に比べて年収は高めになる傾向があります。

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
※企業規模計10人以上のデータを使用
※年収算出方法:月額給与(きまって支給する現金給与額)×12+賞与(年間賞与その他特別給与額)

7.皮膚科看護師のスキルアップにおすすめの資格

皮膚科での看護は、外用薬の管理や創傷ケア、美容的処置のサポートなど、専門性の高い分野です。自信を持って患者様に対応するためには、体系的な知識と確かなスキルの裏付けが重要になります。

ここでは、医療現場での実践に直結しやすく、皮膚科ならではの看護力を高められる資格を5つ紹介します。

7-1.皮膚疾患ケア看護師

皮膚疾患ケア看護師は、皮膚科学会が認定する専門資格で、皮膚疾患に対する高度なケア技術と実践経験を持つ看護師を対象としています。

3年以上の皮膚疾患ケア経験に加え、講習会の受講や症例記録の提出が必要で、認定には実践と知識の両面が問われます。専門医と連携しながら、患者1人ひとりに適したケアを提供できる力を証明する資格です。

参照:日本皮膚科学会「皮膚疾患ケア看護師制度委員会」

7-2.皮膚・排泄ケア認定看護師 

皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷やストーマ、失禁などに対する専門的ケアを担う看護師で、「WOCナース」とも呼ばれています。

皮膚障害の予防から褥瘡の管理、排泄ケアの指導まで、患者のQOL向上に直結する分野で活躍できます。

なかには特定行為研修を修了したWOCナースもおり、医師の包括的な指示のもとで医療行為の一部を自らの判断で実施できるスキルを持ちます。たとえば、創傷部の壊死組織除去や、陰圧閉鎖療法(創傷治癒を促進する医療技術)など、治療的介入が求められる場面でも処置が可能です。

参照:日本創傷・オストミー・失禁管理学会「皮膚・排泄ケア認定看護師」

7-3.糖尿病認定看護師

糖尿病看護認定看護師は、血糖管理や療養指導に加え、フットケアや創傷ケアなど皮膚トラブルの予防と対応にも長けた専門職です。

皮膚科においても、糖尿病患者の皮膚潰瘍や感染リスクへの理解は欠かせず、この資格を持つことでより的確な処置と指導が可能になります。生活習慣の改善支援からスキンケアまで、全人的に患者を支える力を養える資格です。

参照:日本看護協会「認定看護師教育基準カリキュラム分野:糖尿病看護」

7-4.メディカルエステティシャン資格

メディカルエステティシャン資格は、美容皮膚科での施術補助やカウンセリングに活かせる実践的なスキルを身につけられる民間資格です。

一般的なエステティックサロンとは異なり、医療機関において医療機器や薬剤を用いた専門性の高い美容医療を提供します。

そのため、美容皮膚科で求められる知識や技術との親和性が高く、看護師としての業務領域を広げるうえで有益です。

参照:メディカルエステ協会「MEA認定講座」

資格公式ホームページ
AEAJ「アロマセラピー検定」https://www.aromakankyo.or.jp/licences/aroma/entry/
日本メディカルアロマテラピー協会「メディカルアロマセラピスト(アドバイザー・スペシャリスト)https://www.jmaa-aroma.com/curriculum/
日本統合医学協会「メディカルアロマセラピストコース」https://www.medical-aroma.jp/course/course01.php
国際アロマセラピー科学研究所(ISA)「ISA認定メディカルアロマセラピスト・メディカルアロママネージャー」https://www.isa-aroma.com/%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6/
インターメディアリー・クリニカル・アロマセラピー協会(ICAA)「ICAA認定メディカルアロマセラピスト」https://icaa.or.jp/%e8%aa%8d%e5%ae%9a%e8%b3%87%e6%a0%bc%e5%88%b6%e5%ba%a6/

7-5.アロマセラピー資格

アロマセラピー資格は、香りの力を活かしてリラクゼーションやストレス緩和を図る技術であり、皮膚科においても患者さんの不安軽減や快適な環境づくりに役立ちます。

中でも「メディカルアロマセラピー」は、精油の薬理作用を皮膚や神経系の不調改善に応用する補完医療として注目されています。

参照:job tag「アロマセラピスト」

8.まとめ

皮膚科看護師という選択肢は、働きやすさと専門性の両立が叶うキャリアパスの1つです。

夜勤がない働き方や美容医療との親和性、プライベートとの両立のしやすさなど、ライフステージに合わせた柔軟な働き方ができるのも皮膚科ならではの魅力です。

一方で、専門的な薬剤知識やスキル習得の難しさなど、働いて初めて気づく課題もあります。しかし、その一つひとつが確かな経験となり、看護師としての可能性を広げてくれるはずです。

今後のキャリアを考えるうえで、「自分に合った診療科はどこか」と悩んでいる方は、ぜひ一度、皮膚科というフィールドに目を向けてみてはいかがでしょうか。

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