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【看護師資格が活かせる】アートメイク看護師のリアル!魅力・給料・大変なこととは?

アートメイク看護師

アートメイク看護師とは、医師の指示のもとで眉やリップなどの皮膚に色素を注入し、自然な美しさを提供する施術を行う看護師のことを指します。

近年、アートメイクが注目を集める中、アートメイク看護師への関心も高まっており、専門講習を受講する看護師が増加しています。

本記事では、アートメイク看護師の具体的な仕事内容やメリットや大変なこと、年収や資格取得の方法など、気になるポイントを詳しく解説します。

1.アートメイク看護師とは?

アートメイク看護師とは、美容クリニックや医療機関でアートメイク施術を行う看護師のことです。

アートメイクは、肌に色素を注入して、メイクをしなくても眉やリップ、アイラインなどのデザインを持続的に保つ施術です。

美容目的で利用されるだけではなく、抗がん剤治療による脱毛や病気、事故による眉や髪の喪失に悩む方の外見の回復を通じて心理的負担を軽減し、自信や生活の質を取り戻す手助けもします。

1-1.アートメイクをするには看護師資格が必須

アートメイクは医療行為に該当するため、施術を行うには看護師の資格が必須です。

単に医療知識や看護技術が求められるだけでなく、顔立ちや表情に自然に馴染むデザイン力や繊細な美的感覚も欠かせません。カウンセリングで希望するデザインや悩みを丁寧にヒアリングし、顔の骨格や肌質、表情の特徴を考慮した最適なデザインを提案します。

その後、専用の機器を用いて施術を行い、細部にわたる色の濃淡やラインのバランスを微調整しながら、自然で美しい仕上がりを目指します。

アートメイク看護師は、医療の知識と美の感性を融合させ、患者様の自信や満足感を引き出す仕事です。

2.アートメイクは医療目的としても注目を集めている

アートメイクは、「アピアランスアートメイク」や「医療補助アートメイク」とも呼ばれ、アピアランスケアの一環としても行われており、美容目的だけではなく医療目的でも活用されています。

アピアランスケアとは

がん患者が治療に伴う外見の変化によって感じる苦痛を軽減するために、医学的・整容的・心理社会的な支援を提供するケアのことです。

がん治療の進歩により、多くの患者の生存期間が延長された一方で、治療による脱毛や皮膚の変化、体型の変化など、外見に関わる副作用が生活の質(QOL)に大きな影響を与えています。

アートメイクは眉やアイラインのデザインを皮膚に施すことで、患者が自然な外見を取り戻す助けとなります。

2018年に「第3期がん対策推進基本計画」で初めてアピアランスの課題が取り上げられ、2023年には「第4期計画がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」で、アピアランスケアの相談支援体制の整備が指定要件として明記されました。

このことからもわかるように、美容目的だけではなく医療目的でのアートメイクの注目度も高まっています。

参考:厚生労働省「第4期がん対策推進基本計画の策定に向けた 検討状況について」
参考:厚生労働省「アピアランスケアについて」

3.アートメイク看護師になるには

アートメイク看護師として活躍するには、医療資格と専門的な技術が必要です。

アートメイク看護師に必要な資格と、技術を取得する方法について詳しく見ていきましょう。

3-1.医師・看護師の資格が必須

アートメイクは皮膚に色素を注入して眉やアイライン、リップなどを整える医療行為に分類されるため、看護師や准看護師、医師の資格が必須です。

また、看護師や准看護師がアートメイクを施術する際は、医師の指示のもとで行う必要があります。

アーメイク看護師は、看護師資格を活かして美容医療の分野で活躍できる職種の1つであり、従来の病院勤務とは異なるキャリアを選択できる点が大きな魅力です。

3-2.必要な技術を取得する方法

アートメイクに必要な技術を習得するためには、専門のアートメイクスクールに通うことが一般的な方法です。スクールでは基本的な理論から高度な施術技術までを集中して学ぶことができ、卒業時には修了証明書(ディプロマ)が発行されます。

スクールで学ぶ内容には、色素の選定方法、デザインの基礎、施術機器の取り扱い、衛生管理などがあります。

また、スクールに通う以外の選択肢として、美容クリニックでの研修を受ける方法もあります。医療現場で働きながら技術を習得できるため、即戦力となるスキルを効率的に身につけられます。

ただし、未経験者を受け入れるクリニックは人気が高く、採用の競争率も激しいため、選考において履歴書や職務経歴書で自身の意欲や適性をしっかりアピールすることが求められます。

4.アートメイク看護師になるやりがい

アートメイク看護師は、美容と医療の両面から人々の人生に寄り添い、自信や快適な日常を提供できる仕事です。

どのようなことにやりがいを感じられるのか、詳しく見ていきましょう。

4-1.外見の改善というQOLに関わる分野に関われる

アートメイクの施術は、眉やリップ、アイラインといった外見の改善を通じて、自信を取り戻す手助けをします。

例えば、外傷や手術の傷跡をカバーするための「傷跡修復」や、乳がんの手術後に乳輪や乳頭を再現する施術など、医療の領域でもその技術が活用されています。

単なる「美しさ」だけでなく「生きる力」を支えることができる点が、アートメイク看護師として働く大きな魅力といえるでしょう。

4-2.看護師が直接施術や提案を行うことができる

アートメイクは、医療現場とは異なり看護師自身が施術や提案を行えます。

カウンセリングで患者様の希望を丁寧に聞き取り、その方に最適なデザインを提案するところから、実際の施術、さらにアフターケアまで一貫して担当します。

自分の技術とセンスで患者様・お客様の理想を形にし、喜んでもらえることにやりがいを感じられるでしょう。

4-3.クリエイティブなスキルの発揮

アートメイクには、医療従事者としての知識と技術だけでなく、美的センスやデザイン力も求められます。

一人ひとりの顔の形や骨格、肌の色、要望に合わせて最適なデザインを提案し、それを形にするプロセスには創造的な楽しさがあります。

5.アートメイク看護師になるメリット

アートメイク看護師は、美容医療の分野で専門性を磨きながら、自身の技術力を活かせる魅力的な職業です。

病棟勤務とは異なり、施術の結果が直接評価されるため、努力が報われやすく、やりがいを感じやすい環境にあります。

アートメイク看護師として働くメリットを詳しく解説します。

5-1.スキルが成果に直結する充実感

アートメイク看護師が働く美容クリニックは、技術が評価されることで指名料が上がったり、予約が増えたりと、努力が具体的な成果として実感できる環境であることが多いです。

人気が高くなれば、ヘッドハンティングされたり、より条件の良いクリニックに転職できる可能性もあります。

5-2.美容分野のスキルを追求できる

施術では、トレンドや個々のニーズに合わせた高度な技術が求められるため、常にスキルアップが必要です。

様々な患者の要望に応えるため、日々美容情報を把握し、メイク方法などを学ぶことで美容分野のスキルを追求することができます。

アートメイクのみに集中するクリニックで専門性を追求する、美容全般に関心がある場合は美容皮膚科などで幅広い知識を習得するなど、身に付けたい知識や技術に応じて選ぶことも可能です。

5-3.体力的負担が少ない

病棟勤務と比較して、アートメイク看護師は体力的な負担が少ないのも魅力です。

病棟では長時間の立ち仕事や不規則なシフトが一般的ですが、アートメイク看護師は夜勤がなく、施術やカウンセリングも座って行うため、体力的な消耗を抑えることができます。

6.アートメイク看護師で大変なこと

アートメイク看護師は、多くのメリットがある一方で、特有の大変さや課題もあります。

自身に向いているかどうかを判断するために、アートメイク看護師として働くうえで大変なことについても詳しく見ていきましょう。

6-1.大きな責任を伴う

アートメイクの施術は、直接肌に色素を注入するという高度な技術を必要とする医療行為です。

施術料金が高額である上、結果が数年間持続するため、お客様の期待に応える責任が重くのしかかります。

万が一、期待に応えられなかった場合にはクレームや顧客満足度の低下につながる可能性があるほか、感染症や肌トラブルなどのリスクを伴うため、常に細心の注意が求められます。

この責任の重さが、精神的な負担やプレッシャーとなることも少なくありません。

6-2.医療スキルの低下を招く可能性がある

美容に特化したアートメイク看護師として働くと、一般的な看護技術や医療知識を忘れてしまうリスクがあります。

将来的に病棟看護師や他の医療分野への転職を考えている場合、スキルの再習得が必要となるでしょう。

6-3.SNS活用に時間を割くことになる

アートメイク看護師として働く上で、SNSの活用は重要な集客手段の1つです。

マーケティング部門があるようなクリニックではアートメイク看護師が直接SNS運用をすることは少ないですが、施術事例の投稿やビフォーアフターの写真、顧客の声の共有などが集客の鍵となるため、多くのアートメイク看護師がInstagramやTikTokなどのSNSを積極的に活用しています。

SNS運用には定期的な投稿やフォロワーとのコミュニケーションが必要なため、時間を確保する必要があります。

SNS運用に馴染みがない人や、マーケティングスキルに自信がない人にとっては、これがハードルに感じられることもあるでしょう。

7.アートメイク看護師の年収

アートメイク看護師の年収は、約500万円〜900万円といわれており、一般的な看護師の平均年収である約508.2万円と比較すると、高い傾向にあります。

アートメイク看護師の給与体系は、固定給+インセンティブ(歩合給)の形が一般的で、施術件数や指名数によって収入が大きく左右されます。

アートメイクは施術者の経験や手技のレベルで収入が変動しやすいため、技術を磨くことで収入を増やすことも可能です。

都心の美容クリニックでは35万円前後からのスタートに、インセンティブや指名料がプラスされるので、一般的な看護師の求人賃金(月額25.5万円)と比べるとスタート時点の給与もやや高めです。

7-1.フリーランスで働いた場合の給与は?

アートメイク看護師として一定の経験を積むと、美容クリニックなどの雇用を離れ、フリーランスとして独立する道も拓けます。

フリーランスになると、勤務先の規定に縛られず、自身で施術料金を設定できるため、年収アップの可能性が高まります。

フリーランスのアートメイク看護師の年収相場は約600万円といわれており、中には年収1000万円以上を稼ぐアートメイク看護師も存在します。

出典:職業情報提供サイトjobtag「看護師」

8.アートメイク看護師について気になる質問

アートメイク看護師は、美容医療分野での専門的なスキルが求められる職業ですが、未経験からの挑戦や、キャリア形成に関する疑問を持つ方も多いでしょう。

また、アートメイクとタトゥーの違いや、医療補助アートメイクの役割など、知っておくべきポイントもあります。

ここでは、アートメイク看護師に関するよくある質問に回答します。

アートメイク看護師は未経験でも挑戦できる?

アートメイク看護師の求人は、経験者を優遇するケースが多く、未経験からの採用は少ないのが現状です。

美容クリニックでの勤務経験がない看護師が、いきなりアートメイク看護師として採用されるのは珍しいため、まずは美容クリニックへの転職を目指し、働きながら技術を学ぶのが一般的な流れです。

アートメイクの技術を学ぶ方法として、アートメイクスクールを受講するのも1つの手段です。スクールによっては提携クリニックへの就職サポートを受けられます。

アートメイク看護師に向いている人の特徴は?

アートメイク看護師には、美容への関心と高い技術力が求められます。デザインを表現するセンスや感性がある人は、骨格やトレンドを考慮した提案ができるため適性が高いでしょう。

さらに、お客さまの要望をカウンセリングで引き出すコミュニケーション能力も不可欠です。アートメイクは簡単に修正できないため、不安を解消しながら理想の仕上がりを実現する力が求められます。

細かい作業が得意で、高い集中力を持つ人も活躍しやすいです。ミリ単位の施術を丁寧に行う必要があるため、職人的な気質がある人も向いています。

アートメイクとタトゥー(入れ墨、刺青)の違いは?

アートメイクとタトゥーは、どちらも皮膚に色素を入れる施術ですが、最大の違いは色素を入れる深さにあります。

アートメイクは、皮膚の表面に近い表皮層(約0.02〜0.03ミリの深さ)に色素を注入するため、3〜5年で徐々に薄くなるのが特徴です。これは肌のターンオーバーの影響を受けるためで、定期的なメンテナンスが必要になります。

一方、タトゥーは皮膚のより深い真皮層に色素を入れるため、ターンオーバーの影響を受けず、半永久的に色が残ります。

また、目的やデザインの違いもあります。アートメイクは主に眉やアイライン、リップなど顔のパーツに施され、自然な美しさを引き出すための美容施術として行われます。

一方、タトゥーは身体全体に施されることが多く、個性を表現するアートとしての要素が強いです。

医療アートメイクと医療補助アートメイクとは?

医療アートメイクは、美容を目的とした施術であり、眉毛・アイライン・リップなどに色素を注入して、ナチュラルな仕上がりを長期間維持するために行われます。

メイクの手間を省き、顔の印象を整えることが主な目的です。

一方、医療補助アートメイクは、「パラメディカルピグメンテーション」とも呼ばれ、アートメイクの技術を応用した医療補助の分野として確立された施術です。

治療や補正を目的とした施術であり、外傷や火傷、手術跡などの傷を目立たなくするために行われます。

また、乳がん手術後の乳輪乳頭の再建や、白斑などの疾患による色素の欠損を補うためにも活用されています。

アートメイク看護師の仕事に年齢制限はある?

アートメイク看護師に年齢制限はありません。経験を積めば、講師やスクール運営、クリニック経営など、長く活躍できるキャリアの選択肢も広がります。

ただし、未経験からアートメイク看護師を目指す場合、若い世代が採用されやすい傾向があります。

これは、技術習得のスピードや長期的なキャリア形成の観点から、若手が優遇されるケースが多いためです。

そのため、未経験から挑戦する場合は、できるだけ早めに行動することが重要になります。

9.まとめ

アートメイク看護師は、美容と医療の両面から人々の自信や生活の質(QOL)向上をサポートできる、やりがいのある職業です。

技術を磨けば磨くほど成果が目に見え、患者様やお客様の満足につながるため、自己成長を実感しやすいでしょう。

アートメイク看護師に興味のある方は、美容クリニックでの技術習得やアートメイクスクールへの入学など自身に合った方法を見つけてみてください。

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