病棟以外で働く看護師の仕事一覧|病院以外の職場・働き方・選び方を解説

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看護師が病棟以外で働く選択肢には、病院の外来や透析部門など院内で部署を変える方法と、訪問看護、介護施設、健診、美容クリニック、企業、治験など病院以外へ職場を移す方法があります。

仕事内容だけでなく、勤務時間、夜勤・オンコールの有無、給与、必要な経験は職場ごとに異なります。「病棟以外なら働きやすい」と一括りにせず、今の働き方の何を変え、どの経験を今後も活かしたいのかを整理して比較することが、次のキャリアを考える手がかりになります。

この記事では、病棟以外で働ける主な仕事を一覧で整理し、職場ごとの特徴と確認ポイント、求人を見る前に考えておきたい選び方を紹介します。

この記事でわかること

・病棟以外で看護師が働ける主な職場
・「病棟以外」と「病院以外」の違い
・夜勤・勤務場所・仕事内容などから選択肢を絞る考え方
・企業・教育・希少職種を含むキャリアの選択肢
・病棟以外へ転職するときに確認したいポイント

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目次
  1. 1. 看護師は病棟以外でも働ける
    1. 1-1. 病棟以外の働き方には、院内と院外の選択肢がある
    2. 1-2. 病院以外で働く看護師も約3人に1人
  2. 2. 病棟以外で働く看護師の仕事・職場一覧
  3. 3. 病棟以外の仕事を選ぶ3つの軸
    1. 3-1. 今の働き方で変えたいこと
    2. 3-2. 今後も活かしたい経験
    3. 3-3. これから広げたいキャリア
  4. 4. 病院内の別部門やクリニックで働く
    1. 4-1. 病院内で病棟以外の仕事をする
    2. 4-2. クリニック
    3. 4-3. 健診センター・巡回健診
    4. 4-4. 美容クリニック
  5. 5. 地域・在宅・介護分野で働く
    1. 5-1. 訪問看護師
    2. 5-2. 介護施設・有料老人ホームの看護師
  6. 6. 企業・治験・電話相談で働く
    1. 6-1. 企業の健康管理部門で働く看護職(産業看護師など)
    2. 6-2. ナースエデュケーター
    3. 6-3. 治験コーディネーター(CRC)
    4. 6-4. コールセンター看護師
  7. 7. 子ども・教育分野で働く
    1. 7-1. 保育園看護師
    2. 7-2. 養護教諭
  8. 8. 特定の環境で看護経験を活かして働く
    1. 8-1. シップナース
    2. 8-2. 空港看護師
    3. 8-3. スポーツ看護師
    4. 8-4. 山岳看護師
    5. 8-5. ツアーナース
  9. 9. 病棟以外へ働く前に知っておきたい5つの注意点
    1. 9-1. 給与や手当が変わる場合がある
    2. 9-2. 求人が限られる職種もある
    3. 9-3. 病棟を離れても日勤だけとは限らない
    4. 9-4. 臨床手技を行う頻度が変わる
    5. 9-5. 別の資格や一定の経験が必要な仕事もある
  10. 10. 求人を見るときに確認したい7つのポイント
  11. 11. まとめ

1. 看護師は病棟以外でも働ける

看護師の働く場所は病棟だけではありません。病院内でも外来や手術室、透析部門などで働くことができ、病院の外にもクリニック、訪問看護、介護施設、企業などさまざまな選択肢があります。

病棟以外で働きたいと考えたときは、病院の外へ転職するだけでなく、院内で働く部署を変える方法も含めて選択肢を整理してみましょう。

1-1. 病棟以外の働き方には、院内と院外の選択肢がある

病棟以外の働き方は、働く場所やこれまでの経験をどう活かすかによって、いくつかの方向に分けて考えることができます。

たとえば、次のような選択肢があります。

  • 病院内で外来や手術室、透析部門などへ異動する
  • クリニックや健診施設など、病院以外の医療機関で働く
  • 訪問看護や介護施設など、地域・生活の場で働く
  • 企業や治験など、医療機関以外の場で経験を活かす
  • 看護経験を活かしながら、養護教諭など別の資格・職種へ広げる

病棟での働き方を変えたい場合は、「病院を辞めるか、病棟に残るか」の二択ではなく、院内異動も含めて選択肢を整理すると、自分が変えたいことや続けたいことに合う働き方を考えやすくなります。

1-2. 病院以外で働く看護師も約3人に1人

厚生労働省の「令和6年衛生行政報告例」によると、2024年末時点の就業看護師1,363,142人のうち、病院勤務は895,944人で65.7%です。診療所は14.3%、介護保険施設等は7.9%、訪問看護ステーションは6.7%で、病院以外で働く看護師も全体の約3分の1を占めます。

ただし、この数字は「病棟以外で働く看護師が約3人に1人」という意味ではありません。病院勤務の中にも、外来や透析部門など病棟以外で働く看護師が含まれています。

参考として、保健師・助産師・看護師・准看護師を含む看護職員全体では、病院勤務の割合は25〜29歳で78.8%、30〜34歳で70.2%、35〜39歳で65.1%です。20代・30代では病院勤務が多数派ですが、院内異動から在宅、介護、企業、治験まで、病棟以外のキャリアは複数あります。

参照:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
参照:厚生労働省「看護職員の需給推計について」

2. 病棟以外で働く看護師の仕事・職場一覧

病棟以外の選択肢は、院内の別部門から企業・教育・希少職種まで幅があります。仕事内容だけでなく、働く場所、勤務体制、対象となる人との関わり方を並べて比較すると違いが見えやすくなります。

病棟以外の働き方を考え始めても、最初から「この仕事が自分に合っている」と決められるとは限りません。まずはこの一覧を、これまで知らなかった働き方や、自分の経験を活かせそうな仕事を見つける入口として使ってみてください。

仕事・職場働く場所・特徴主な仕事確認しておきたいこと
病院の外来病院内・外来部門診療補助、処置、継続的な観察など勤務時間、部署ごとの業務・異動条件
手術室病院内・手術部門器械出し、外回りなどの手術看護勤務時間、夜勤・オンコール、緊急手術への対応
透析部門病院・透析クリニックなど透析前後の状態確認、穿刺、透析中の観察、生活指導勤務時間、業務範囲、求められる経験
フライトナースドクターヘリを運用する医療機関等救急現場・搬送中の看護救急経験、所属施設、選考条件
クリニック診療所・外来中心診療介助、採血・点滴、検査補助など診療科に応じた看護診療時間、土曜勤務、有床かどうか
健診センター・巡回健診健診施設・企業等への巡回採血、各種測定、検査補助など健診業務早朝勤務、繁忙期、巡回の有無
美容クリニック自由診療の医療機関美容医療の診療介助、医師の指示による処置、患者への説明土日勤務、接遇、業務範囲
訪問看護利用者の自宅など自宅での健康観察、療養支援、医療処置オンコール、緊急訪問、移動
介護施設高齢者の生活の場入居者の健康管理、服薬管理、医療的処置、急変時対応夜勤・オンコール、看護師配置
企業の健康管理部門で働く看護職(産業看護師など)企業の健康管理部門等従業員の健康管理、健康相談、健康診断に関する業務など募集資格、業務範囲、保健師資格・経験の要件
ナースエデュケーター製薬・医療関連企業等医療従事者への情報提供・教育支援出張、PC・説明スキル
CRC医療機関・治験支援機関等治験参加者の支援、調整、記録等担当施設、事務業務、移動
コールセンター看護師医療・健康関連企業等電話・オンラインでの健康・製品相談日勤・夜勤などの勤務形態
保育園看護師保育施設園児の健康管理、けが・体調不良対応保育業務との分担、配置体制
養護教諭学校健康管理、保健教育、保健室対応養護教諭免許状が必要
専門的・限定的な働き方
シップナースクルーズ船等乗客・乗員の健康管理、救急対応乗船期間、採用条件
空港看護師空港内医療機関等体調不良・けがへの対応勤務先、募集地域、シフト
スポーツ看護師競技・イベント現場等救護、健康支援など雇用・活動形態、担当範囲
山岳看護師山岳診療所・救護所等登山者のけが・体調不良への対応季節性、勤務地、生活環境
ツアーナース旅行・学校行事等参加者の健康管理、急病・けが対応スポット勤務、同行日程、経験条件

同じ職種名でも、勤務時間や担当する業務、求められる経験は勤務先によって異なります。気になる仕事が見つかったら、個別記事で仕事内容をもう少し詳しく知ったうえで、実際の求人条件も確認しながら、自分が続けていけそうな働き方かを考えてみましょう。

3. 病棟以外の仕事を選ぶ3つの軸

職種名から探す前に、「何を変えたいか」「何を残したいか」「何を広げたいか」の3つに分けて考えると、今の経験と次のキャリアをつなげやすくなります。

3-1. 今の働き方で変えたいこと

まず、病棟勤務の中で変えたい条件を具体化します。例えば、夜勤や不規則なシフトを見直したいのか、働く場所を変えたいのか、通勤・身体的負担を調整したいのかによって、候補になる職場は変わります。

  • 夜勤やシフトの組み方
  • 土日・休日の勤務
  • オンコールや時間外対応
  • 通勤や勤務地
  • 仕事量や業務の進め方

3-2. 今後も活かしたい経験

病棟で身につけた経験のうち、今後も使いたいものを整理します。患者・利用者との継続的な関わりを残したい人と、救急経験や臨床知識を別の形で活かしたい人では、向く方向が異なります。

  • 患者・利用者とのコミュニケーション
  • 採血・点滴などの臨床技術
  • 救急・急変対応の経験
  • 特定診療科や疾患の知識
  • 家族支援や多職種連携の経験

3-3. これから広げたいキャリア

次の職場で新しく身につけたい経験も考えてみましょう。在宅、予防医療、企業、治験、教育などへ領域を広げると、病棟とは異なる知識やビジネススキル、調整力を身につけられる場合があります。

「今つらいことを避ける」だけでなく、数年後にどのような働き方をしていたいかまで含めて考えると、求人の比較軸がつくりやすくなります。

詳しくはこちら▼
看護師もダブルライセンスで働く時代!?おすすめ資格14選

4. 病院内の別部門やクリニックで働く

病棟以外にも、看護師としての臨床経験を活かせる仕事があります。ここでは、病院内の仕事と、クリニック・健診施設・美容クリニックでの働き方を紹介します。

4-1. 病院内で病棟以外の仕事をする

病院で働く看護師の仕事は、病棟だけではありません。外来や手術室、透析部門などで働くほか、救急部門などで経験を積み、フライトナースとしてドクターヘリに搭乗する働き方もあります。

外来では、診療介助や処置、採血、検査の補助、患者対応などを行います。診療科や病院の役割によって、担当する業務や勤務時間は異なります。

手術室では、手術に必要な器械の準備や受け渡しを行う「器械出し」や、患者の状態を確認しながら手術全体を支える「外回り」などを担当します。病院によっては、夜間や休日の緊急手術に対応する場合もあります。

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手術室看護師の仕事内容や勤務について詳しく紹介しています。
オペ室看護師(手術室看護師)とは?仕事内容・給与・勤務例・なり方などを解説

透析部門では、透析前後の状態確認や穿刺、透析中の観察、生活指導などを行います。病院内だけでなく、透析を行うクリニックで働く選択肢もあります。

▼詳しくはこちら
透析看護師の仕事内容や勤務について詳しく紹介しています。
透析看護師の具体的な仕事内容と勤務スケジュールを解説

フライトナースは、一般にドクターヘリを運用する医療機関等に所属し、救急部門などで勤務しながらフライト業務を担当します。救急現場や搬送中の限られた環境で看護を行うため、救急看護の経験などが求められます。病院以外へ転職する仕事というより、病棟とは異なる救急看護の専門的なキャリアの一つです。

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フライトナースの仕事内容や必要な資格、働き方について詳しく紹介しています。
フライトナースとは?仕事内容や必要な資格、給料について解説

同じ病院で働く場合でも、部署や役割によって仕事内容、患者との関わり方、勤務体制は異なります。病棟を離れたいと考えている場合は、転職だけでなく、現在の勤務先で希望する部署への異動が可能か確認することも選択肢の一つです。

4-2. クリニック

クリニックでは、診察介助、採血、点滴、検査補助、患者対応などを担当します。診療科によって業務内容が異なり、土曜勤務や夕方以降の勤務がある職場もあります。有床診療所では夜勤がある場合もあるため、診療時間と勤務体制を確認しましょう。

4-3. 健診センター・巡回健診

健診では、採血、血圧測定、身体測定、各種検査の補助などを担当します。限られた時間の中で受診者の状態を確認しながら、安全かつ正確に検査や測定を進める対応力が求められます。

施設内健診のほか、企業や自治体などへ出向く巡回健診もあります。勤務開始が早い職場や繁忙期があるため、勤務時間や年間スケジュールも確認しておきましょう。

詳しくはこちら▼
健診・検診センターで働く看護師とは?働き方や仕事内容について解説

4-4. 美容クリニック

美容クリニックでは、美容医療に関する診療介助、医師の指示に基づく処置、患者への説明・対応などを担当します。一般的な病棟とは、対象となる患者のニーズや接遇、業務内容が大きく変わります。

土日や夕方以降に勤務する施設もあるため、「夜勤がない=希望する時間に働ける」とは限りません。美容医療への関心だけでなく、勤務時間や担当業務まで確認して比較しましょう。

詳しくはこちら▼
美容クリニックの看護師として働きたい方必見|仕事内容や給与などを徹底解説

5. 地域・在宅・介護分野で働く

病院から地域や生活の場へ働く場所を移し、利用者の療養生活や日常生活を支える働き方もあります。

5-1. 訪問看護師

訪問看護師は、利用者の自宅などを訪問し、健康状態の観察、療養生活の支援、医療処置などを行います。一人ひとりの生活環境を踏まえて関われることが特徴です。

事業所によってはオンコール当番や緊急訪問があります。日勤中心の求人を探している場合も、オンコールの回数、夜間対応の体制、移動手段まで確認しておきましょう。

詳しくはこちら▼
訪問看護で看護師の果たす役割や仕事内容とは?ニーズが高まる背景なども解説

5-2. 介護施設・有料老人ホームの看護師

介護施設では、入居者の健康管理や服薬管理、医師の診療・治療の補助、医療的処置、急変時の対応などに看護職員が関わります。ただし、看護職と介護職の役割分担や、入居者の医療ニーズ、医師との連携体制は施設によって異なります。

そのため、求人を見る際は、仕事内容だけでなく、夜勤やオンコールの有無、看護師の配置人数、医師との連携体制まで確認しておくと、入職後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

詳しくはこちら▼
医療特化型有料老人ホームで働く看護師の実際とは?

6. 企業・治験・電話相談で働く

病棟で培った観察力や説明力、医療知識は、患者さんへの直接的なケア以外の場でも活かすことができます。企業の健康管理、治験の支援、電話相談などでは、対面での看護とは異なる形で、人の健康や医療を支える役割を担います。

一方で、仕事内容によっては、調整力やPCスキル、わかりやすく情報を伝える力など、病棟勤務とは異なる力が求められることもあります。ここでは、企業や治験、電話相談の分野で働く看護師の仕事を紹介します。

6-1. 企業の健康管理部門で働く看護職(産業看護師など)

企業の健康管理部門などで、従業員の健康管理、健康相談、健康診断に関する業務などに携わる働き方があります。

求人によって、看護師資格のみで応募できるものと、保健師資格や特定の実務経験が求められるものがあります。「産業看護師」という呼び方だけで判断せず、応募資格と業務範囲を確認しましょう。

詳しくはこちら▼
看護師と保健師の違いとは?保健師の資格や仕事内容・年収を解説

6-2. ナースエデュケーター

ナースエデュケーターは、製薬会社や医療関連企業などに所属し、医療従事者への製品情報の提供や教育支援などを行う仕事です。病棟で培った疾患・治療・患者ケアの知識を、医療従事者への説明や支援に活かします。

資料作成やプレゼンテーション、医療機関への訪問など、病棟勤務とは異なるスキルも求められます。

詳しくはこちら▼
企業で働く看護師・ナースエデュケーターとは?

6-3. 治験コーディネーター(CRC)

CRCは、治験が倫理的かつ適正に進むよう、治験責任医師の指導のもとで医学的判断を伴わない業務を支援する職種です。治験に参加する人(被験者)への説明・同意取得の補助、ケア、関係者との調整などに関わります。

看護師として人の状態を把握し、わかりやすく説明してきた経験を活かせる一方、記録やスケジュール管理などの比重も高くなります。

参照:厚生労働省jobtag「治験コーディネーター」

詳しくはこちら▼
治験コーディネーター(CRC)として働く看護師の仕事内容

6-4. コールセンター看護師

医療・健康に関する相談や、医療機器・医薬品などの問い合わせに電話やオンラインで対応する仕事があります。対面ではない分、限られた情報から状況を整理し、相手にわかりやすく伝える力が求められます。

日勤のみの職場もあれば、夜間相談を受け付けるため夜勤を含む職場もあります。勤務時間と相談内容、研修体制を求人ごとに確認しましょう。

詳しくはこちら▼
コールセンターで働く看護師の仕事とは?仕事内容から勤務経験者の声まで解説

7. 子ども・教育分野で働く

子どもに関わる仕事に関心がある看護師には、保育園などで健康管理を担う働き方や、必要な免許を取得して学校の養護教諭を目指す道があります。病棟とは対象となる人や日々の業務が変わりますが、体調の変化に気づく力や、本人・家族にわかりやすく伝える力など、これまでの看護経験を活かせる場面があります。

一方で、保育園看護師と養護教諭では、必要な資格や役割、働く環境が異なります。ここでは、それぞれの仕事内容と、キャリアとして考える際に確認しておきたい点を紹介します。

7-1. 保育園看護師

保育園では、園児の健康管理、けがや体調不良時の対応、感染症対策などに看護師が関わる場合があります。勤務先によっては、看護業務だけでなく保育業務を担うこともあります。

「子どもに関わりたい」という希望に加えて、看護師の配置体制、保育業務との分担、緊急時の相談体制まで確認して選びましょう。

7-2. 養護教諭

学校の保健室などで働く養護教諭は、看護経験を活かして教育分野へキャリアを広げる選択肢の一つです。ただし、養護教諭は看護師免許だけで就ける仕事ではなく、養護教諭免許状が必要です。

文部科学省の資料では、看護師免許を持つ人が第1種養護教諭免許状を取得する方法として、文部科学大臣が指定する養護教諭養成機関に1年以上在学し、必要な単位を修得するルートが示されています。資格取得まで含めて検討しましょう。

参照:文部科学省「養護教諭・栄養教諭の現状に関する基礎資料(養護教諭の免許状取得の方法)」

詳しくはこちら▼
看護師から養護教諭へ転身できる?資格・収入・働き方のリアル

8. 特定の環境で看護経験を活かして働く

一般的な病院や介護施設以外にも、特定の環境で看護経験を活かす働き方があります。ここで紹介する名称には、統一された公的資格名ではなく、活動内容や勤務先をもとに呼ばれているものもあります。仕事内容や採用条件は募集元によって異なるため、個別の求人・採用情報を確認してください。

8-1. シップナース

シップナースは、クルーズ船などに乗船し、乗客や乗員の健康管理、体調不良・けがへの対応などを行う看護師です。陸上の医療機関とは環境が異なり、長期間乗船する勤務になる場合もあります。

詳しくはこちら▼
クルーズ船の看護師「シップナース」船上の仕事内容や働き方とは?

8-2. 空港看護師

空港内のクリニックなどで、空港利用者や関係者の体調不良・けがへの対応に関わる仕事があります。勤務先となる施設が限られるため、勤務地や募集時期、勤務体制も含めて確認が必要です。

詳しくはこちら▼
空港看護師(エアポートナース)の仕事や働き方

8-3. スポーツ看護師

スポーツイベントや競技現場などで、けがや体調不良への対応、健康支援などに看護師が関わる場合があります。「スポーツ看護師」という一つの雇用形態に限らず、イベント単位の活動や、別の仕事と組み合わせるケースもあります。

詳しくはこちら▼
医療とアスリートをつなぐスポーツ看護師の仕事

8-4. 山岳看護師

山岳診療所や救護所などで、登山者のけがや体調不良などに対応する看護師がいます。勤務場所や勤務期間が限られる場合があり、一般的な通年の病院勤務とは生活環境も働き方も異なります。

詳しくはこちら▼
山岳看護師ってどんな仕事?資格と仕事内容について

8-5. ツアーナース

ツアーナースは、修学旅行や企業の団体旅行、個人の外出などに同行し、参加者の健康管理や急病・けがへの対応を行う仕事です。案件ごとのスポット勤務が中心となる場合もあり、同行日程や対象者、必要な経験は案件によって異なります。

詳しくはこちら▼
ツアーナースとは?病棟看護師との違いや特徴的な仕事内容・活かせる経験まで紹介

9. 病棟以外へ働く前に知っておきたい5つの注意点

病棟以外の仕事では、勤務体制や求められる経験などが病棟勤務と異なる場合があります。「病棟以外なら働きやすそう」といったイメージだけで判断せず、職場を選ぶ前に次の点を知っておきましょう。

9-1. 給与や手当が変わる場合がある

病棟勤務では夜勤手当などが収入に含まれていることがあります。日勤中心の職場へ移る場合は、月給だけでなく、現在の手当や賞与も含めた年収で比較しましょう。

9-2. 求人が限られる職種もある

企業勤務や特定の環境で働く仕事などは、勤務できる施設や募集人数、募集時期が限られる場合があります。興味のある仕事がすぐに募集されているとは限らないため、複数の選択肢を持って探す方法もあります。

9-3. 病棟を離れても日勤だけとは限らない

病棟以外の仕事でも、職場によってはオンコール、早朝勤務、土日祝日の勤務などがあります。「病棟以外=夜勤や時間外対応がない」と考えず、希望する働き方と合う勤務体制かを確認することが大切です。

9-4. 臨床手技を行う頻度が変わる

CRC、企業勤務、コールセンターなどでは、病棟と比べて採血や点滴といった臨床手技を行う機会が減ることがあります。将来、病棟や臨床現場へ戻る可能性がある場合は、次の職場でどのような経験を維持・獲得できるかも確認しておきましょう。

9-5. 別の資格や一定の経験が必要な仕事もある

病棟以外の仕事のすべてが、看護師免許だけで同じように応募できるわけではありません。養護教諭のように別の免許が必要な仕事もあれば、救急経験や特定分野の臨床経験を募集条件とする仕事もあります。応募条件は、実際の求人・採用情報で確認しましょう。

10. 求人を見るときに確認したい7つのポイント

候補となる職場が見えてきたら、仕事内容や給与だけでなく、勤務体制と今後のキャリアまで含めて求人を比較します。

確認項目確認する内容
勤務時間日勤・夜勤・早朝・休日勤務、オンコールの有無
業務内容看護業務とその他業務の割合、担当範囲
給与基本給、賞与、夜勤・オンコール等の手当
看護師体制一人勤務の有無、相談できる看護職・医師、緊急時の連絡体制
必要経験必要な診療科経験、臨床年数、資格
教育体制入職後の研修、OJT、独り立ちまでの支援
キャリア身につく経験、数年後の選択肢、臨床へ戻る可能性

求人票だけでわからない項目は、面接や職場見学で確認すると、入職後のギャップを小さくしやすくなります。

希望する働き方や条件が整理できたら、実際の求人で勤務時間や仕事内容を比較してみる方法もあります。one nurseでは、関東エリアの看護師求人を職種別に掲載しています。募集状況は各求人ページで確認してください。

詳しくはこちら▼
看護師求人一覧|関東エリアの常勤・非常勤求人情報

11. まとめ

看護師には、病棟以外にも、院内の外来・透析部門、クリニック、訪問看護、介護施設、健診、美容、企業、治験、教育分野、希少職種などさまざまな働き方があります。

職場を選ぶときは、「今の働き方で変えたいこと」「今後も活かしたい経験」「これから広げたいキャリア」の3つを整理すると、自分に合う候補を比較しやすくなります。

病棟を離れること自体をゴールにせず、勤務条件と仕事内容、次の職場で積める経験を確認しながら、今後のキャリアにつながる選択肢を探してみてください。

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